crêpe (クレープ)

フランス語:crêpe 読み:くれーぷ
とは、

概要

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クレープ」は、フランス発祥の薄いパンケーキ状の生地を指す。

小麦粉、卵、牛乳などを混ぜた液体生地を薄くフライパンや鉄板で焼き、甘いジャムやチョコレート、塩味の具材で巻いて食べる。

デザートとしても主食や軽食としても利用され、フランスだけでなく世界各地で親しまれている。

語源

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ラテン語 crispa「巻き毛の、縮れた」が語源。
生地を薄く丸く焼く形状や、端が少し縮れることにちなむ名称で、フランス料理用語として定着した。

俗説や誤解

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クレープの歴史や起源を物語る上でよく語られる民話や伝説はあるが、語源学的には裏付けがない。
主な例を整理すると以下の通り。

そば粉を石で焼いた偶然から生まれた

galet(そば粉を使った料理)の起源として語られる逸話で、クレープそのものの語源を説明するものではない。

galet(小石)に由来する

ガレットの名前の由来として挙げられることがあるが、クレープの語源とは無関係。

「王妃が宮廷に持ち込んだ」
ブルターニュ地方のガレットをフランス王室が宮廷に取り入れた話で、クレープ語源の説明ではない。

縮緬のようだからクレープ

フランス語の「crêpe」が織物の縮れを意味することからの連想で生地料理に転用されたとする説だが、語源自体はラテン語「crispa」に由来しており、見た目の類似は後付けの解釈である。

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